IN FLAMESの元メンバーたちで構成されたメロデスバンド「THE HALO EFFECT」。
2025年1月に彼らのセカンドアルバムがリリースされた。
結論から言うと、期待以上のサウンドで個人的にもう名盤の仲間入りです。
ファーストアルバムのクオリティが高すぎたのもあり、セカンドアルバムでは下降気味になっていないか心配していたがその心配は杞憂に終わった。
90年代、00年代のメロデスサウンドをさらに昇華させた最高峰のメロデスに仕上がっている。
- Conspire To Deceive
- Detonate
- Our Channel To The Darkness
- Cruel Perception
- What We Become
- This Curse Of Silence
- March Of The Unheard
- Forever Astray
- Between Directions
- A Death That Becomes Us
- The Burning Point
- Coda
レビュー
#1:Conspire To Deceive
アルバム1曲目にふさわしいメロディアスさ全開の一曲。
個人的にIN FLAMESの「Embody the Invisible」を聴いた時のような衝撃を覚えた。
メロディアスさと滑らかさが融合したギターサウンドに惚れ惚れ。
キャッチ―過ぎるほどのサビはついつい口ずさんでしまう。
#2:Detonate
MVも公開されているアルバム2曲目。
アグレッシブな展開から始まるが、サビになると一気にドラマティックな展開に。
緩急のつけ方がたまらない。
#3:Our Channel To The Darkness
静かなギターから始まるアルバム3曲目。
前半の展開がすこーしだけDark TranquillityのNot Nothingっぽい。最初だけね。
1:12~からのメロディとリズムの取り方が最高にセクシー。
#4:Cruel Perception
THE HALO EFFECTらしい1曲。
暴虐性はそれほどないが、北欧の冷たさというか、楽曲を通してのクオリティの高さに驚く。
上から目線っぽくて申し訳ないが、すごくきれいな曲。
0:30~からのDark Tranquillityっぽいサウンドが最高に好き。
#5:What We Become
哀愁あるギターサウンドとドラムから始まる一曲。
ダークでアグレッシブな出だしから、どんどんドラマティックに展開していく。
サビのピロピロメロディが最高にカッコいい。
ギターソロ後の静けさからの、サビは鳥肌もの。
個人的にこの曲が一番刺さった。
#6:This Curse Of Silence
2分のインスト曲。
アルバムタイトル曲のThis Curse Of Silenceに繋がっていくドラマティックな一曲。
#7:March Of The Unheard
アルバムタイトルにもなっているキラーチューン。
メロディーが耳に残るような感じがして中毒性がある。
ギターソロが本アルバムの中でも一番輝いている気がする。
曲の終わりがあっさりしている(良い意味で)のもIN FLAMES初期のような雰囲気を感じる。
#8:Forever Astray
軽めのギターサウンドと疾走感から始まる一曲。
サビになるとミカエルのクリーンボーカルで雰囲気が一変。
そこから重ねるように来るグロウルにまた驚き。
バンドの新たな方向性を見ることができる曲。
ミカエルのクリーンボーカルは好きなので、次のアルバムでも一曲くらいはクリーンボーカルの曲が欲しい。
#9:Between Directions
ネオクラなヴァイオリンから始まる一曲。
ミステリアスなメロディーが北欧メロデスを感じさせる。
ヴァースでは骨太のミカエルのグロウルが吠える一曲に仕上がっている。
そしてサビではまたしてもミカエルのクリーンボーカル。
シネマティックで最高。
#10:A Death That Becomes Us
前作のShadowmindsのようなスタート。
0:52~のギターが疾走感を煽っている。
#11:The Burning Point
疾走感マックスで始まる一曲。
0:40~は雰囲気がガラッと変わり、北欧メロデスらしい叙情メロディで進む。
ツインギターと透明感のあるギターソロが心地よい。
後半では一気に哀愁あるメロディでミカエルの歌を聞かせてくれる。
アルバム後半にふさわしい曲。
#12:Coda
March Of The Unheardのアコースティックインスト曲。
綺麗な曲。
在宅ワーク中に落ち着いて聴きたいw
まとめ
90年代、00年代のイエテボリスタイルのメロデスを思い出させるアルバムに仕上がっている。
単にイエテボリスタイルを再現しているのではなく、彼らがこれまでに活動してきたIN FLAMESやDark Tranquillityなどのいいところをとって、さらにTHE HALO EFFECTとしての味付けをしている。
キャッチ―でフックに溢れている曲ばかりで、イエテボリスタイルのメロデスが好きな方は満足すること間違いなし。